ついでにオペアンプをNJM2114からNJM2115へ変更
さらに、終段Trへのバイアスの与え方を変えてみた。
NJM2114の方がオーディオ用を謳っているが、低電圧においてはNJM2115の方が良い音がする気がする。
電源電圧の違い。
- NJM2115:±1~±7V
- NJM2114:±3.0~±22.0V
2115の方が圧倒的に低い。おそらく、快適動作の電圧のスイートスポットが2115の方が低いため、その実力を出せるものと考えている。オペアンプって、定格に近い電圧の方が一番性能が出ると聞いたことがあるし、だいたいのオペアンプって、データシートの性能値って±15Vが条件のことが多いし。
EMIフィルターの効果は絶大で、USBバスパワーのノイズが皆無になり、音のガヤガヤした感じが無くなった。クリアだ。もしかするとフェライトビーズでも同じ効果があるのかもしれないが、あんな小さなパーツを取り付ける自信が無いw
回路図を見ると分かると思うが、一般的にオペアンプへの帰還抵抗の抵抗値は10kΩ前後が良いとされている。抵抗値による熱雑音が云々かんぬん。
しかし、CM102-A+のライン出力は、+2.5Vを中心とする波形出力であり、つまり+側にバイアスが掛かっているため、コンデンサにてカップリングする必要があるのだ。回路図の1uのコンデンサがこれに当たる。これとプラス側の入力抵抗の抵抗値でハイパスフィルタを構成している。
オペアンプは、±入力からみた入力抵抗値が同じでないと出力にオフセットが出てしまう(出ないのもあるが)。マイナス入力側の抵抗値は、100kΩと51kΩの(並列)合成抵抗でその値は約33kΩ。つまりプラス側の入力側の抵抗値と等しくなる。もし負帰還の抵抗値を10kΩなんかにしちゃうと、3.3kΩなんてちっちゃい値になってカップリングコンデンサに大きなのものを使わないと、全然低域が出ないスカスカな音になるのだ。電解コンを使わざるを得なくなる。
- 入力抵抗値=3.3k、カップリングコン=1u:カットオフ周波数=約48Hz
- 入力抵抗値=33k、カップリングコン=1u:カットオフ周波数=約4.8Hz
人間の可聴域って、下は20Hz、人によっては10Hzから聞こえるらしいから、48Hzでカットしてしまうと、本来出ている音が聞こえないことになる。
もし、入力抵抗値を3.3kで4.8Hzを出そうとすると、カップリングコンデンサの値は10uを使わないとダメだ。そんなフィルムコンなんて大きすぎてケースに入らないし、それにとても高価だ!
JJはここにフィルムコンを使うため、負帰還抵抗の抵抗値を大きくして、カップリングコンデンサに1uのフィルムコンを使っているのだ。
抵抗値による熱雑音?よりも、電解コンを通した方がよっぽど音が悪くなる気がする。とゆーか、抵抗値による熱雑音を感じたことがない、糞耳だから。
前作ったのとアンプ部を入れ替え
裏にゴム足を貼り付けて
快適動作中
これにて、USB/DACバスパワーHPAはFIXとする。
余談だが、USBケーブルのタイプA♂~タイプA♂が普通の家電量販店に置いて無くて愕然とした。もう秋葉原に行かないと無いかもしれないと店員が言っていた。幸い、通勤途中のビックカメラに置いてあったけど、他のタイプより明らかにバリエーションが少なくてまた愕然とした。
もし、これから作る人がいるなら、USBジャック部分はタイプBかミニタイプBかマイクロタイプBが良い。今はスマホ時代だからマイクロタイプBが一番いいかもしれない。品数が圧倒的に多い。
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同回路を作っているのですが、オペアンプによる分圧回路で±電源を作って
返信削除アンプ回路に接続すると、+側に全電圧が偏って-側がほぼ0Vになってしまい、正常動作しません。分圧回路をアンプ回路から外してテスターで計測すると、
きちんと分圧されています。オペアンプはNJM2115D、単電源でも動作する
OPアンプであることと何か関係があるのでしょうか・・・?
自己レス。USB5Vを±2.5Vに分圧していました。
削除LT1054を使って±5V供給しなければいけないのですね。
それが原因かもしれません、