2015年2月22日日曜日

オペアンプ+1石バッファなヘッドホンアンプ改(★★★★お勧め)

お手軽に作った「オペアンプ+1石バッファなヘッドホンアンプ」が想像以上に良い音だったので、ちゃんと作ってケースへ入れることにした。オペアンプをグレードアップして、(この記事には載せてないが)電源も強化した。
出力Cのせいで、電源ON時のポップ音が「ギュイーン」と、いかにもヘッドホンに悪そうだったため、ヘッドホン出力時の遅延回路も後付けしてみた。

こんな回路。

オペアンプをグレードアップ

終段Trのエミッタ抵抗を、2Wの酸化金属皮膜抵抗を3つパラレルにして負荷分散し、発熱を減らす試みをしてある。


スカスカ簡単

部品点数も少なく、簡単である。酸化金属皮膜抵抗は、放熱のため基板から少し浮かせて取り付けてある。


出力遅延回路

左に見える基板の切れ端で作ったのが、トランジスタとリレーで組んだ出力を遅延する回路だ。これでもまだ、リレーが切り替わった時に「ポン」と音がするが、「ギュイーン」よりは音が小さく、精神衛生上にも良い。


ヘッドホン出力時の遅延回路

この定数で約1~2秒の遅延がある。1000uは少し大きすぎるかもしれない。220uでギリだったため、余裕をみて1000uにしたのだ。


土地がいっぱい余っている

単電源だし、出力バッファが1石だから部品点数が少なくて簡単だ。
ついでに出力遅延回路のレイアウト図も載せておこう。


基板の切れ端でできる簡単回路

抵抗(カーボンや酸化金属皮膜抵抗)、コンデンサは全て一般品。
前回は入力Cに(一応オーディオ用の)「MUSE ES」を使っていたが、今回は日本ケミコンの「SME」シリーズを使ってみた。
単電源だからACアダプタ(15Vで少なくとも1A以上流せること。JJは19Vのアダプタ出力をレギュレータで15Vに落としてある)で動くし、手軽に作れるが、その音は殿堂入り寸前の素晴らしい音であった。。。


ケース入りした勇姿

純A級とはなんであるかの意味が分かったような気がする。


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2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    部品点数が少ない、という説明につられて作ってみました。
    記事のとおり、恐ろしく音のいいヘッドホンアンプが仕上がりとても驚きました。
    (オペアンプは余ってたOPA1612を使ってます)

    次はMOS FET 0dbヘッドホンアンプに挑戦してみます。

    このような記事を公開していただき、本当に有難うございます。
    これからも参考にさせていただきます。

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    返信
    1. gooseさん、コメントありがとうございます。
      高い評価をいただき、とても嬉しく思います。
      0dBヘッドホンアンプも恐ろしく音が良いです。0dBの方が発熱の心配もなく、安心して使えますし。ぜひ作ってみてください。

      削除

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