2017年8月26日土曜日

オペアンプ1発0dBヘッドホンアンプ

MUSES8920Dを使ったヘッドホンアンプを作成。
オペアンプのボルテージフォロアという、これ以上になくドシンプルな構成だ。

アンプ部

念のため0.1u+10ΩのZobelフィルタを出力へ。たぶん無くても構わないと思う。
電源部のコンデンサは、積層フィルム(0.1u)、OS-CON(480u)を推奨。

パーツレイアウト

たったこれだけ。1~2時間もあればできてしまう。

実装後

JJは、Zobelフィルタの0.1uフィルムコンをソケットで着脱できるようにしてみた。
Zobelフィルタの有無で音の違いは感じられなかったから、高域発振防止の精神安定用に付けてある。ちなみに、Zobelフィルタの0.1uはポリエステルフィルムである。
電源用は積層フィルム(少し茶色い頭が見えている)である。


電源部(トランス版)

トランス+ブリッジダイオード+三端子レギュレータのオーソドックスな作り。

電源部の実装後

もし簡易に作りたい場合、ACアダプタも使える。

電源部(ACアダプタ版)

LM380を使ったレイルスプリッタ回路である。詳細はここに書いてある。
ACアダプタは、秋月の16V~19Vを使えば良いだろう。1Aでも出力があれば十分だ。
※22V以上は絶対に使ってはいけない。LM380の定格が22Vなのだ。

MUSES8920Dは高出力だからバッファ無しでもヘッドホンぐらいは十分にドライブできてしまう。
そしてこのアンプ、SONYのMDR-CD900STととても相性が良い。


※おまけ
電源部(電池版)

一番クリーンな電源、それは電池。
実装面積が小さいからポータブル化も簡単だ。

電源部(電池レイルスプリッタ版)

電池のばらつきが気になったり、2連スイッチが面倒なら、LM386を使って±電源を生成できる。


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2017年2月24日金曜日

バランス出力なヘッドホンアンプを電源強化

バランス出力なヘッドホンアンプを作成したが、電源がスイッチングACアダプタ+LM380のレイルスプリッタと、手抜き感が半端ないので真面目に作ってあげた。

回路の全貌


実装後の全貌

音の違いは良くわからないが、精神的安定にはこちらの方が良い。


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2017年2月19日日曜日

アンバランスへ戻るため(安易に逃げるが★×5)

アンバランスも聞けるようにあれこれ試して、結局はデバイスの力を借りることにした。
常用のヘッドホンアンプでも十分なのだが、もっと簡単に良い音をということで、
あの秋月でも1個400円「も」するオペアンプである。
いつもシミュレーションしながら作るのだが、MUSES8820はspice modelを公開していない。しかし、NJRが公開しているオペアンプのspice modelは、NJM4xxxやNJM2xxxのシミュレーション上の違い、特に周波数特性の違いがほとんど無い。MUSES8820とNJM4580のデータシートを比べてみても、特性の違いはほとんど無い。むしろNJM4580の方が良い項目が多い?気がする。
ということで、NJM4580のspice modelを使ってシミュレーションし、作ってみたらバオポーラオペアンプを使ったヘッドホンアンプの定番のような回路になったというオチ。


回路図

回路図中の10uは、積層セラミックコンデンサである。電源部だからセラミックでもいいや。オペアンプ+インバーテッドダーリントンのバッファである。


パーツレイアウト

ディスクリートに比べると簡単。でもインバーテッドダーリントンの所とジャンパーが面倒かな。電源電圧を低め(±9V)に、出力抵抗を高め(10Ω)にしたから終段トランジスタとバイアス用のダイオードは熱結合は不要。精神的安定を求めたい人は熱結合してください。位相補償はしてないが、オペアンプ、トランジスタ、ヘッドホンらはほとんど発熱してないから発振はしてないようだ。NJRのオペアンプはなかなか発振しないイメージ。


実装後

アンプ全貌

その音は、いかにもHiFiステレオのそれである。
低音が力強く、全体的に勢いがある音で解像度も高いのではないだろうか。まさにNJM4580の超上位互換だ。


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アンバランスへ戻るため(放り投げ)

電流帰還型オペアンプを終段に使う案を考えたが、変な音だ。
放り投げて基本に返ろう。

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2017年1月22日日曜日

アンバランスへ戻るため(試作)

※本稿はまだ試作段階なので、このまま作るのはお勧めしない。

JJ一番のお気に入りヘッドホンは、AKGのK550である。これはこれでアンバランスなヘッドホンのリファレンスとしてバランス化の改造はしないでおく。
しかし、バランス化したATH-AD2000ぺるけさん家のバランス型ヘッドホンアンプの破壊力は凄かった。
それに対抗すべく、ぺるけさんと同じくオペアンプを使った簡易でも美音なアンバランス型ヘッドホンアンプを作った。


電流帰還オペアンプを使った

このヘッドホンアンプの特徴は、電流帰還型オペアンプであるAD812を使ったところだ。
LTspiceで1mW出力時(32Ω負荷)の歪率をシミュレーションした結果、
Total Harmonic Distortion: 0.000003%
だったw
歪まない

これは作らねば。
上の回路図では省略しているが、正負電源(±5.0V)はトランス+三端子レギュレーターで生成。


レイアウト図

オペアンプ2発のみ、超簡単である。
嗚呼、まだK550は現役を続けられそうだ。


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2017年1月14日土曜日

ATH-AD2000のバランス化改造と、バランス出力なヘッドホンアンプ

ぺるけさんちの「OPアンプ式平衡型ヘッドホンアンプ」を参考に、バランス出力なヘッドホンアンプを作成したのを機に、ATH-AD2000をバランス化改造してみた。
ATH-AD2000はリコールが出てるので、リコール対策品じゃないとバランス化改造は面倒くさい。リコール対象のモノを持っている人は対策してもらった方が良いだろう。


バランス化改造したATH-AD2000

ケーブルの途中で切断、外皮を剥くと細いケーブルが4芯出てくる。
4芯の内訳は、赤、白、黒、黒。赤RHOT、白がLHOT、黒がそれぞれどちらかのCOLDとなる。黒の見分け方は簡単で、赤-黒、白-黒間をテスターの抵抗値測定モードで計れば良い。ヘッドホンのインピーダンスに近い値が出たのが、相手側のCOLDとなる。


アンプ側をメス型4Pキャノンコネクタへ

配線は、1番PINから順に、L(HOT)、L(COLD)、R(HOT)、R(COLD)とした。
もちろん、ヘッドホン側のオス型キャノンコネクタも同じにする。


回路図はぺるけさんのそのまま
※6800uの耐圧が間違ってました。正しくは16V。

回路図はぺるけさんのからオペアンプを変更しただけだ。MUSES8920を奢ってみた。
電源は12VのACアダプタから、LM380を使って両電源化した手抜きである。


実装後

見たとおり、部品点数も少なく超簡単である。


パーツレイアウト

ATH-AD2000のケーブルを切る時はとても躊躇したが、やって良かった。
素晴らしい音である。もうアンバランスには戻れないかもしれない。


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