2016年6月30日木曜日

【更新あり】今さらながら「LM380非革命アンプ」

こちらのページを参考に、「LM380非革命アンプ」を作成。
作者に感謝。


1ch分

突入電流緩和のため、電源部にリレーを使った遅延回路を組み込んである。
LM380は内側6ピンがグランド兼、放熱部となっているから銅箔テープで放熱してある。


実装後の表側

うっすらと銅箔テープが見えるのが分かるだろうか。


放熱部分

きったねーw
銅箔テープの粘着面は熱に弱いため、一度無水アルコールで基板裏側のフラックスを落として、極薄に塗ったエポキシ接着剤で貼り付けてある。その後、刷毛を使ってフラックスを再塗装。


パーツレイアウト

ただいまエージング中。
様子を見て、LM380の表面にも放熱器を貼り付けるか検討しよう。
今のところ、ダミーロードでかなり出力を上げても50度くらいだから問題なさそうだ。

以下、電源部(遅延回路)とケース内写真の追加(2016/07/02)。

遅延回路のレイアウト図 

図中で1000uとなってるコンデンサは、2200uの間違い。
この容量を大きくするほど遅延時間が長くなる。


ケース内写真

精神衛生上、LM380に放熱器を付けてみた。


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2016年6月12日日曜日

【最終形】1815&1015、終段10パラのヘッドホンアンプ(★★★★★★お勧め)

1815&1015、終段110パラシリーズの最終形を示す。

回路図


パーツレイアウト図

出力段は省略のため図では5パラになっているが、トランジスタと抵抗を左右10セット並べること。
秋月の「片面ガラス・ユニバーサル基板Aタイプ」が丁度良いサイズだ。


アンプ部(2ch分)
パーツ個数備考
2SC1815(GR)4Hfe:300以上が望ましい。差動入力用
2SC1815(GR)20Hfe:200程度。出力段用
2SC1815(Y)4Hfe:100~170程度。定電流用
2SC1015(GR)2Hfe:300以上が望ましい。二段目エミッタフォロア
2SC1015(GR)20Hfe:200程度。出力段用
1SS1784
赤色LED 3mm2Vf:1.8V~1.85V(5mA)が望ましい
100Ω多回転半固定ボリューム2
4.7Ω、1/4Wカーボン抵抗40一般品でOK
220Ω、1/4Wカーボン抵抗4一般品でOK
510Ω、1/4Wカーボン抵抗2一般品でOK
1.6kΩ、1/4Wカーボン抵抗2一般品でOK
4.3kΩ、1/4Wカーボン抵抗2一般品でOK
3.3kΩ、1/4W金属被膜抵抗抵抗2一般品でOK。負帰還の接地抵抗
10kΩ、1/4W金属被膜抵抗抵抗4一般品でOK。負帰還抵抗、入力接地抵抗
100u/6.3V日本ケミコンKME。両極性4日本ケミコンKMEを指定。フィルムコンに劣らない
3.3pマイカ2セラコン不可
100pマイカ2スチコン、フィルムでも可。セラコン不可
0.1u積セラ4一般品でOK
100u/16V東信UTES電解4一般品でOK
6800u/16V東信UTES電解4一般品でOK
10k Aカーブ 2連ボリューム1好みなものを
パーツ表

2SC1815と2SA1015の実力を改めて知ることになる良いヘッドホンアンプだ。
たどり着いた先は、このアンプかもしれない。

ヘッドホンアンプはもう当分打ち止め、次はパワーアンプでも作ってみよう。


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2016年6月5日日曜日

【訂正】1815&1015、終段10パラのヘッドホンアンプの特性

前稿の「1815&1015、終段10パラのヘッドホンアンプ」をRMAAを使って特性を調べてみた。

前記事で位相補償用コンデンサを、セラミックコンデンサ(温度補償特性)から、マイカコンかスチコンへ変更した。
変更後のRMAAの結果はほとんど変わってないが(むしろ変更前の方が数値的には良い)、しかし音は全く違う。

※以下の測定結果は、セラミックコンデンサ(温度補償特性)のまま差し替えてない。

先ずはSummary

ノイズレベルとダイナミックレンジ、IMDにVery goodが入りましたー。
あと、クロストークにExcellentもらいましたー。


ノイズレベル

白が測定に使ったUSBオーディオ、緑が10パラである。10パラの方がノイズレベルが低い。。。50Hzの山はトランス電源からのノイズと思うが、-100dBレベルだから無問題だろう。


ダイナミックレンジ

ダイナミックレンジもUSBオーディオからほとんど劣化していない。
ノイズレベルもダイナミックレンジも数字的には1dBほど良い結果となっている。

2SC1815と2SA1015、まだまだ現役だ。侮れない。
そして、温度補償特性の積層セラミックコンデンサが使えそうことが分かった。マイカコンが高価なためこれは大きい収穫だ

やっぱり位相補償用コンデンサは、マイカかスチコンが良い。
温度補償特性の積層セラミックコンデンサは、低域の音が変だ。決して低域が出てないことは無いしノイズも皆無だが、フワフワしてるというか、不安な音だ。
温度補償特性の積層セラミックコンデンサは、電気特性的にはとても良いらしいが、アンプの音声信号が通る箇所にはやっぱり禁じ手だと思う。

3.3pと100pをマイカ(100pはスチコンかフィルムでも良い)へ変更したら、正しい音へなった。


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2016年6月4日土曜日

【訂正】1815&1015、終段10パラのヘッドホンアンプ

徐々に色んなトランジスタが入手困難になってきている。
そんな中で2SC1815と2SA1015は入手性が良く、UNISONIC TECHNOLOGIES社からセカンドソースも出ている。東芝がディスコンにしても、当分は生き残るであろう。
あと、高価なマイカコンやスチコンも、そう長生きはしないだろう。代替となると、フィルムコンになるのだが、数ピコ単位のものは存在しない。ここは、温度補償特性の積層セラミックコンデンサを試してみよう。
これらのパーツで良いものができれば、まだまだ当分ディスクリートなアンプ作成を趣味にできる。

1815&1015の10パラだ!
※位相補償用のコンデンサ、3.3pと100pを変更。

ごく普通の差動入力+エミッタフォロアに、終段を1815&1015の10パラにした、オール1815&1015なヘッドホンアンプだ。



壮観だ

別アングル

結構大きい

ファーストインプレッションはとても良い。
しばらく常用して継続評価してみよう。

位相補償用のコンデンサは、やっぱりセラミックコンデンサはNGだ。温度補償特性であっても。
音声信号を通る箇所にセラミックコンデンサは止めた方が良い。


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