2015年4月27日月曜日

単電源でアンバランス-バランス変換 その2

こんな単純な回路で良かった(笑)


こんなんでいいんや

単純なだけに特性もこっちのが良い。特性と言うか、HOT/COLDで特性の差がほとんど無い。周波数特性を見てみよう。


実線がほぼ重なっている。

それから、いわゆるこれはBTLだから出力Cが不要なことに後で気がついた。
だから低域まで良く伸びている。
入力Cを大きくすると(100uとか)、低域がほぼフラットになる。
作るならこっちだな。


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

2015年4月26日日曜日

単電源でアンバランス-バランス変換

その2の方が単純で特性も良いから、作るならそっちで。

ありそうでなかった、単電源を使ったアンバランス-バランス変換を考えてみた。こんな回路。


評価回路(1ch分)
※シミュレーションなのでオペアンプのパスコン等は省いてある。実際に作る際は、電源とノイズ取りのパスコンをオペアンプ近くに配置すること。

出力が大きいNJM4556Aを使っているため、このままバランス型ヘッドホンで使えると思う。out1がHOT側、out2がCOLD型である。
HOT/COLDで特性が等しくないといけない。特性をシミュレーションしてみる。


HOT/COLD側の出力サイン波

各16Ω負荷(インピーダンス32Ωのヘッドホンを想定)1Vpp出力。綺麗な上下対称だ。


周波数特性(実線)

少し高域にずれがあるものの、人の可聴範囲外である。高域以外はピッタリ重なっている。バランス出力には十分ではないだろうか。

これなら、一家に一個はあると思われる、12VのACアダプターでも使えて手頃なのではないだろうか。単電源から両電源作るのって面倒だし、+と-とGNDの3つの配線も面倒だし、GNDが揺れるし。。。


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

2015年4月12日日曜日

歪まないギターアンプの作成 Ver1

※実機で評価中につき、まだ作らないように!
※Ver2を開発中につき、もし作るならVer2で!

とある匿名さんから、歪まないギターアンプの相談があったので作ってみた。
残念ながらJJはエレキギターを持ってないため、擬似的な検証しかできないが、たぶん歪まずに音が出せそうだ。


前段でインピーダンス変換
※4.7u,10u,47uはタンタルコンデンサ。フィルムコンより小さく、電解コンより特性が良いからJJのお気に入りだ。耐圧と極性を注意しないと爆発するが(笑)

JJはエレキギターを持ってないため色々と勉強した結果、ギターの出力インピーダンスは非常に高いことが分かった。
通常のオーディオ機器のライン出力は数百Ωだが、ギターのそれは数百kΩだ。したがって、ギターアンプの入力インピーダンスも非常に高い(たぶん1MΩとか)。エレキギターをフツーのオーディオアンプに繋いでも、おそらく音量が取れないのではないだろうか。

もうひとつの違いは、出力電圧である。ギターの出力電圧は、ギターにもよるが最大で0.2Vppぐらいのようだ。iPodのライン出力でも約2Vppは出るから、1/10である。よって、作るアンプは

  • 入力インピーダンスを高くする
  • ゲインも高くする

でいいような気がした。そして電池で動かしたいとのことで、アンプICは定番?のLM386、インピーダンス変換にFET入力のオペアンプであるLF411をボルテージフォロアで使ってみた。仕様的には、入力インピーダンスが1MΩ、ゲイン40倍である(のはず)。


パーツレイアウト

GNDと電源ラインは極太なスズメッキ線を使うこと。オペアンプとアンプICの電源には(距離的になるべく近くで)必ず0.1uのフィルムコンで接地すること。これやらないと、たぶんノイズが乗っかると思う。


動作中

JJはエレキギターを持ってないため、オーディオ出力に直列に430kの抵抗を挟んで擬似的に出力インピーダンスを高くして入力してみた。電源は006P型のニッケル水素電池だ。

普通に歪まないオーディオアンプの音がしたから、なんだか成功したようだ。

匿名さん、これもらってくれませんか?(笑)


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

2015年4月5日日曜日

デュアルNchチップM(略)ポータブルHPA。利用風景

先日作った「デュアルNchチップMOSFETを使った充電式ポータブルHPA」(長い…)の利用風景。以前使っていた、DOCコネクタからLINE出力へ変換するケーブルが接触不良になったためFiiOのを買ったのだが、ぼったくり価格だった…しょうがないか。


iPodクラシックと共に

iPodとは思えない、感動の音の良さ。それも電池駆動で。
ちょっとケーブルが短い(笑)


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

次回作の案。FET+Tr異種INVダーリントンを検証する。

ここ最近、ソースフォロワーやエミッタフォロアーの作品が続いている。
特にMOS-FETを使ったソースフォロワーの音には目から鱗な驚きがあった。
しかし、MOS-FETは比較的Vgsが高いため、低電圧な回路には不向きである。
例えば、USB電源(5V)を利用したアンプを作りたい時、MOS-FETだとおおよそ2V以上のVgsでの電圧降下があるため、0dBアンプであっても設計が苦しい。無理に作ると散々な特性になってしまう。

そこで考えたのは、入力インピーダンスが高いJFETと、電流を多く流せるトランジスタの組み合わせ。それも、インバーテッドダーリントン異種格闘技戦である。以下にシミュレーションでの検証結果を示す。
条件は電源電圧5V、入力は2Vppのサイン波、負荷は32Ω(普段使いのヘッドホンを想定)である。


評価回路

直列2個の250kの中点から出力点(出力C、1000uの手前)での電圧降下は、なんと227mV強しかない。


周波数特性

10MHz近くまで伸びている。おかしなピークも無く、フラットである。
歪率はどうだろうか?


歪率

Total Harmonic Distortion: 0.070355%
なんと、歪率が0.1を切ってしまっている。
ちなみに、前作の2SC1815アンプの歪率は、


前作の歪率

Total Harmonic Distortion: 0.290453%
前作のアンプは電源電圧が6Vなため有利のはずが、完勝である(笑)
しかし、0.290453%が悪いのか?と言うと、特性と実際に作って聴いてみた印象はまるっきり違うのがまた面白い。

ジャンク箱に全ての材料は揃っている。作らねばなるまい。。。


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

2SC1815エミッタフォロワー ヘッドホンアンプ改

前作の「2SC1815エミッタフォロワー ヘッドホンアンプ」を少々改善。左右のアイドル電流に微妙な差があったため、LEDのブリーダー抵抗を多回転VRに変更し、調整できるようにした。


ちょっと改善

ついでに、パーツレイアウト図も載せておこう。


パーツレイアウト

入力Cはタンタルコン、前段と後段を繋ぐカップリングCはニッケミの両極性KME、出力Cは東信UTSJが個人的にはベストチョイスであった。
もし作る場合、この図は参考として必ず現物合わせでレイアウトすること。
パーツによってサイズが違うからね。
その他、定電流部分はパーツによるバラツキがあるため、必ずチェックすること。アースラインと電源ラインは極太線(JJは0.8mmスズメッキ線を使用)を使うと良い。


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

2SC1815エミッタフォロワー ヘッドホンアンプ(★★★★お勧め)

修理おじさんの「ヘッドホンアンプを作ろう5」を参考に、少しアレンジを加えて作ってみた。


こんな回路

オリジナルとの違いは、定電流源にLEDを使って実装したこと。緑LEDがいい感じに1.8Vを作ってくれる。


 実装後

トランジスタは全て2SC1815(GR)。アンプ部(左右)に6石、遅延回路に1石の合計7石の1815である。


稼働中

緑LEDがほんのり光ってるのがわかるだろう。

1815のみで作ったアンプとは思えない、素晴らしい音を出してくれる。
単電源で信号ラインに、タンタルコンや両極性電解コン、普通の電解コンと電解コンだらけだが本当に良い音だ。今までの固定観念が崩れてしまった。

修理おじさん、素晴らしい回路をありがとう!


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ