2015年2月3日火曜日

「ClassAA再び。パワーアンプ編」の作例

ClassAA再び。パワーアンプ編」でコメントをいただいた鍋象さんから作例を送ってもらった。JJが考えた回路よりはるかに凝った回路を組んであって脱帽せざるを得ない。

早速吟味してみよう。


鍋象さんVer

工夫点その1:
ホイーストンブリッジの33Ω抵抗を、75Ω抵抗と100Ωの可変抵抗の並列合成で実装。JJはテクニクスが見つけたブリッジの黄金比をあっさり捨て、可変抵抗1個で済ませてしまう手抜き工事だったのに。。。

工夫点その2:
JJは初段の2回路オペアンプの1回路をボルテージフォロアで生殺ししてたのを、なんと鍋象さんはその余った1回路でDCサーボを実装していた!これは驚きである。JJは資源を無駄遣いしていた。これは反省点であり、おおいに参考にしたい。JJは、DCサーボはまだ研究段階で実装経験は1回しかないのだ。また研究を再開したい、と思ってしまった。
DCサーボは一種のアクティブなローパスフィルタで、出力オフセットの抑制はもちろん、サウンド的には締まった低音が出るとされる。

工夫点その3:
電源部はアンプの命。電源部がとても丁寧に実装されている。ちゃんと電流の逆流防止のダイオードも入れてある。JJの電源部がいかに手抜きかが分かるだろう。

工夫点その4:
LM675を、ユニバーサル基盤の2.54mmピッチ列を斜めに使って実装しているとのこと。JJはラジオペンチで脚をフォーミングして無理矢理ブッ挿していたのが恥ずかしい。。。回路図しかいただいてないが、ぜひ実装後の現物を見てみたい。鍋象さん、写メ送ってね!

尊敬点その1:
回路図がとても読みやすく描かれている。なにがどう違うのか上手く説明できないが、とても読みやすい。JJは、ギュウギュウに詰め込んで描くような気がする。鍋象さんは、大きな領域に伸び伸びと描いてあってとても読みやすい。

疑問点その1:
入力インピーダンスが低すぎる気がする。4.4kΩではないか?
このアンプの前に接続するデバイスへの負担と、そのデバイスの出力Cの値によっては低域の減衰が懸念される。
が、実は鍋象さんはプリアンプも自作しているそうで、その辺はいらぬ心配だろう。

その他:
このアンプの実装でヒューズを2回飛ばしたそうだ(ぷぷぷ)。
しかしJJは、ヒューズ飛ばした回数は数知れず、トランジスタも燃やすし、タンタルコンは爆発させるし、電解コンも爆発寸前まで膨らませた(笑)
失敗を恐れていては上達無しとゆーことにしておこう。

鍋象さん、作ってくれてありがとう!それも色々工夫してレベルアップしてもらえてありがたいです。ここで紹介するので、実装後の写メもぜひ送ってね!


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

1 件のコメント:

  1. まさか記事になっているとは気づかず、遅くなり申し訳ありませんでした。
    慣らしも終わって、どんどんいい音になっています。

    以下言い訳。
    ・可変抵抗と抵抗並列は店頭在庫の都合でそうなりました(汗
    ・電源部はLM317/337のデータシートの回路の完コピです(汗
    ・DCサーボもネットで見た回路で、そのままサンドイッチしただけです(汗汗
    ・入力インピーダンスが低くなったのも、完コピだからです(汗汗汗
    あとで気が付きまして、いま設計中のディスクリアンプでは入力を22k/22kに変更してます。自分の環境ではどちらにもCがないので、あまり影響がありませんが。

    実装後の写真を後程送ります。

    返信削除

記事の間違い指摘や質問等あればお気軽に。
また、本記事を参考にする場合は自己責任にて。